Atelier Natural 平岡製作所|義手、義足、義指、人工乳房・乳頭、人工耳介、他各種エピテーゼ制作

Atelier Natural 平岡製作所

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メラノーマ用義指

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メラノーマとは

手のメラノーマは、皮膚の悪性黒色腫の一種であり、手や指の皮膚に発生するがんです。メラノーマはメラノサイトと呼ばれる色素細胞から発生し、通常は皮膚にできるほくろやシミのような形で現れます。治療手段の一つとして外科的切除でメラノーマを含む周囲の皮膚組織を広範囲にわたって切除します。その切除で取り除かれる軟部組織の量によってその後製作する義肢の形状も変わってきます。


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メラノーマの方に製作するときに気を付けていること

この義手はメラノーマ手術後の爪付近の軟部組織を切除した際に生じる手術痕を上手にカモフラージュする目的で使用されます。このような手術では、健康な側と比較しても、指の太さや長さに生じる違いは数ミリ程度に収まることが一般的です。そのため、義手の厚みがもしわずかでも厚いと、装着側が不自然に太く見え、目立つことがあります。今回ご依頼のユーザー様の場合爪とその周辺組織の切除で収まっていたため下図のように薄い指キャップのように設計してあります。


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義手選びのポイント

義手選びの際は、できるだけ自分の肌の色や質感に近いものを選ぶことが重要です。適切な色合いと質感が、義手の自然な見た目を保つ上で大きな役割を果たします。

平岡製作所では、義手におけるこの問題を解決するために、特殊な技術を駆使しています。非常に薄いシリコンゴムを使用し、その薄い層の中に深みのある色彩を施すことで、義手を装着しても自然体でいられるように設計しています。この技術により、血色の良い指先や自然に見える爪先を再現し、義手の太さが目立たないように工夫が施されています。

義手のメンテナンスは、長期的に快適に使用するためには欠かせません。定期的に専門家によるチェックを受け、必要に応じて調整や修理を行うことが推奨されます。

このアプローチにより、義手装着者は日常生活をより快適に過ごすことができるようになります。義手の適切な使用とケアが、装着者の生活の質を向上させ、自信を持って日常生活を送るための重要な要素となります。